ニキビは全部で5種類?自分のニキビは何色?
ニキビと一口に言っても、様々なタイプがあります。
比較的市販の薬などでケアしやすいものから、皮膚科で適切な治療を受けるべきものまで実に様々です。
まずは、自分のニキビのタイプを知ることから始めましょう。
ここでは白・赤・黒・黄・紫の5つのニキビを詳しく見ていきます。
1. 白ニキビ
白ニキビは、角質と皮脂によってできるニキビです。名前の通り白い外見をしています。
私たちの肌は28日周期で生まれ変わっています。しかし、何らかの原因でその周期が乱れると古い角質が溜まり、毛穴を塞いでしまいます。
毛穴が塞がれると、毛穴から分泌された皮脂の出口が無くなって、角質の下に溜まってしまい白ニキビになるのです。
白ニキビの段階では特に炎症なども起きていないため、症状は比較的軽いと言って良いでしょう。
2. 赤ニキビ
白ニキビの中で「アクネ菌」というニキビの原因菌が繁殖すると、炎症が起きて赤ニキビになります。
赤ニキビは、人によっては痛みや熱感を伴うこともある重篤なニキビです。ケアを間違うとニキビ跡も残りやすく、治りにくい厄介なニキビと言うことができるでしょう。
1つできただけならそれほど重篤ではありませんが、いくつも赤ニキビができるようなら、医師の診察を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。
3. 黒ニキビ
黒ニキビは、毛穴に皮脂が詰まってできます。詰まった毛穴の表面が黒くなることで、黒ニキビになるのです。
黒ニキビの場合、赤ニキビと違って痛みや熱感を感じることはあまりありません。毛穴に詰まっている皮脂を取り除くことで比較的簡単にケアすることができます。
4. 黄ニキビ
黄色ニキビは、赤ニキビよりもさらに重篤なニキビです。
黄ニキビは赤ニキビより炎症がさらに悪化して、膿が溜まってしまった状態です。
また、炎症も肌の深い部分にまで及んでしまっているため、ニキビ跡が残りやすいニキビであると言えます。自己判断でケアをせず、皮膚科で適切な治療を受けることが大切です。
5. 紫ニキビ
紫ニキビは、ニキビの枠を超えた皮膚疾患と言っても過言ではないニキビです。
1つできただけでも放置せず必ず皮膚科を受診しましょう。
紫ニキビは、炎症が広がって毛穴の周りにまでダメージが出ている状態です。見た目が紫色や黒ずんだ色をしているだけでなく、触るとしこりのようになっています。
当然痛みや熱感も強く感じます。紫ニキビは他のニキビに比べて深刻なニキビ跡になりやすいので、一刻も早い処置が必要です。
タイプ別ニキビの治し方まとめ
では、それぞれのタイプ別の予防法や治し方をご紹介しましょう。
ニキビケアは自宅でのケアが重要です。
「思春期ニキビは治らない」とあきらめず、まずはできることから始めてみましょう。
1. 白ニキビ
白ニキビは、肌が生まれ変わる周期が乱れることと皮脂の盛んな分泌が重なってできます。予防するには、丁寧に洗顔をして肌を清潔に保つことが効果的です。
一方で、食生活も見直してみましょう。油っこいものやお菓子を控え、バランスの良い食生活</bを心がけるだけで皮脂の過剰な分泌を和らげることができます。
また、市販のニキビ薬を使用してみるのも良いでしょう。
この段階で治療できれば、ニキビ跡が残ることはほとんどありません。
2. 赤ニキビ
赤ニキビになってしまったら、まず悪化させないことが重要です。
悪化させないためにも、触ったり潰したりしないようにしましょう。炎症がひどくなると紫ニキビに進行してしまったり、ニキビ跡が残ってしまうリスクが高まります。
痛みや熱感がある場合は、保冷材を清潔なガーゼなどで包んで患部に当てるのがおすすめです。赤ニキビになってしまったら、市販の薬や化粧品で解決しようとせず、医師の診察を受けるようにしましょう。
ニキビは「尋常性ざ瘡」という立派な皮膚疾患です。早くに適切な処置を受けることができれば、肌へのダメージも最小限に抑えることができます。
3. 黒ニキビ
黒ニキビは、自宅でも比較的ケアしやすいニキビです。
毛穴の詰まりを取るために、まずは蒸しタオルなど温めてで毛穴を開かせましょう。毛穴が開いたら、ベビーオイルやクレンジングなどで詰まった皮脂を溶かして洗い流せば完了です。
毛穴を開かせる必要があるので、お風呂の時やお風呂上りに行うと良いでしょう。
4. 黄ニキビ
黄ニキビを自宅でケアすることはおすすめしません。
患部が化膿している状態ですから、皮膚科で適切な処置を受けるようにしてください。ニキビの治療は、塗り薬のほかに漢方薬や飲み薬を使って行います。
適切なケアを行うことでひどいニキビ跡ができるのも防ぐことができるので、黄ニキビができたらまずは皮膚科を訪ねてみてください。
5. 紫ニキビ
紫ニキビはできた個数に関係なく皮膚科に行くべきニキビです。
炎症によってダメージを受けている範囲が広く、炎症の度合いも強いので、市販薬でケアするのにも限界があります。
医師の指示に従ってしっかりとしたケアをすることで、ひどいニキビ跡になるのを防ぐことができるので、紫ニキビができたらすぐに皮膚科を受診しましょう。
ニキビができたら紫外線対策・汗対策を!
ニキビは製外線によって悪化すると言われています。ニキビが気になり始めたら、普段から紫外線対策をするようにしましょう。
市販の日焼け止めの中には、肌に負担の大きいものも少なくありません。ニキビがある肌に使うのであれば、敏感肌用や赤ちゃん用など低刺激の日焼け止めがおすすめです。
もちろんニキビなどの肌トラブルを起こしにくい「ノンコメドジェニック」処方のものを選ぶようにするのも大切です。
また、日傘や帽子といったアイテムも積極的に利用しましょう。
汗をかいたら、その都度濡れたタオルなどで優しく顔を拭くようにするのも、ニキビの悪化を防ぐのに効果的です。汗に含まれる塩分が刺激となってニキビを悪化させてしまうことがあるので、汗をかいたらそのままにしないようにしましょう。
ニキビに悩んだら皮膚科を受診しよう
思春期のニキビは誰もが経験するものではありますが、ニキビ跡を残さないためにも、ひどくなる前に皮膚科を受診して適切な治療を受けることが重要です。
「大人になればニキビはなくなる」と楽観視せず、ニキビ跡を残さないためにも、早めにニキビ治療を始めましょう。
ニキビ跡ができてしまった肌を元通りにすることは容易ではありません。
外見のコンプレックスにもつながるため、本人がニキビを気にするようになったらぜひ
「皮膚科を受診してみない?」
と声掛けを行うようにしましょう。
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