そもそも男子高校生の平均身長って?
男子高校生の平均的な身長はどのくらいでしょうか?
文部科学省が行っている学校保健統計調査の統計結果※を見ていきましょう。お子さんの身長と比較してみてください。
男子高生 | 平均身長|ボリュームゾーン |
高校1年生(15歳) | 168.3cm 162.3~174.3cm |
高校2年生(16歳) | 169.8cm 164.1~175.7cm |
高校3年生(17歳) | 170.7cm 164.9~176.5cm |
この表で注目したいのは、高校の3年間で平均2.4cmも伸びているという点です。この統計は平均値なので身長の伸びには個人差こそありますが、高校生もまだ成長期の中にいるということがわかります。
現代の男子高校生の身長が伸び悩む理由とは?
文部科学省が公表している男子高校生(17歳)の平均身長の推移データをみてみると、
昭和23年 | 160.6cm |
平成8年 | 170.9cm |
平成28年 | 170.7cm |
祖父母世代である昭和23年と比べると、現代の男子高校生は10cmも平均身長が高くなっていることがわかります。このように平均身長が伸びた大きな要因は、栄養状況が改善されたことが考えられます。
しかしながら、平成8年以降は横ばい、もしくは少し低くなっています。その原因は、睡眠・栄養・運動といった基礎生活習慣の乱れが影響していると言われています。
なんで身長伸びないの?男子高校生特有の原因は?
高校生になると、身長や体格の個人差がよりはっきりしてきます。親御さんも心配になるところですが、子供自身も周りの友達と比較して、
- どうして自分だけ身長が伸びないのだろうか
- 身長が低いのは遺伝だから仕方ない
- 中学生と間違えられて悔しい思いをした
と身長の問題で悩み、自信を失うことが多いのも現状です。
生活習慣の乱れが身長に影響している?
身長が低いと悩む男子高校生は、その年代ならではの要因が関係しているケースが多いです。
例えば、
- 好き嫌いや不規則な食事
- 夜更かしなど夜型の生活リズム
- 体を動かすことが苦手
どれか1つでも当てはまるものはありますか?
生活習慣の乱れは、学習意欲低下や無気力を引き起こすことになりかねません。今一度自分の生活を振り返ってみましょう。
成長ホルモンの乱れを正すことが大事
身長が伸びるとは、言い換えると骨の両端にある骨端線という軟骨が膨張することです。
その骨端線が伸びる要因をご存知でしょうか?
それは「成長ホルモン」です。他に甲状腺ホルモンや性ホルモンも関係していますが、主に骨端線に作用するのは脳下垂体から分泌される「成長ホルモン」です。「成長ホルモン」の分泌量を増やすことができれば、比例して身長も伸ばすことができるとされています。
また「寝る子は育つ」と幼い頃言われた経験がありませんか?
「成長ホルモン」は深い睡眠の最中に大量に分泌されます。特に、眠りについてからの3時間にどれだけ良質な睡眠を確保できるかが、成長ホルモンの分泌のカギとなります。
まだ遅くない?身長が伸びるのはどの時期まで?
まずはじめに結論から言うと、高校生で身長がグンと伸びる可能性はあります。それはそういうことかを詳しく見ていきましょう。
男子高校生は成長期のラストチャンス
骨の両端にある骨端線という軟部組織が膨張することで身長は伸びるのですが、その骨端線が固まる時期は、平均的には男子は18歳前後です。個人差はありますが、平均でいうと高校3年生にあたる18歳前後までは身長が伸びる可能性があります。ですから、男子高校生の成長期は、身長を伸ばす最後のチャンスといえるでしょう。
また、高校生以降の20歳前後でもまだ骨端線が固まらず、身長が伸び続けるという人もいます。男子は女子よりも思春期が遅いのでこのように背が伸び始める時期が遅いケースもあります。一方で、女子は高校生になると身長の伸びはほとんど期待できません。
成長期かどうか確認する方法
「骨端線が固まってしまうとその後は身長が伸びない」とされているため、過去1年間でどれだけ身長が伸びたがが重要です。できれば1ヶ月ごとに身長を記録しておくと良いでしょう。
高校生になってからまだ少しでも身長が伸びていれば、骨端線は完全には固まっていない状態なのでこれから身長が伸びる可能性があります。逆に最近の身長の伸びがほとんどなければ、骨端線が徐々に固まりつつあるということです。
身長の測定のほか骨端線の詳しい状態は、小児科で調べてもらうことができます。気になる場合は骨端線が固まってしまう前に一度確認してみることをお勧めします。
正しく身長を伸ばしたい!原因にあった対策を!
身長を伸ばすといっても、正しい方法を実践しなければ身長の伸びは期待できません。
高校の3年間は貴重な成長期のラストスパート期です。
この時期を無駄にしないよう、それぞれ原因にあった対策を立てることが身長を伸ばすためには重要であり、一番の近道です。そのため睡眠・栄養・運動といった基礎的な生活習慣が乱れていては始まりません。心身の健康のため、今一度親子で生活を振り返る機会を持ってみましょう。
軽い運動(ストレッチなど、運動不足の人向けに)
運動が不足していると感じている人は、少しでも生活の中に運動を取り入れましょう。汗を大量にかく激しい運動をする必要はありません。
身長を伸ばすのにもっとも効果的な運動は、背骨をまっすぐに伸ばすストレッチです。鉄棒があればぶら下がり運動も有効です。背骨や背中の筋肉か伸びると姿勢が良くなって、猫背の人はそれだけで3cmも身長が高くなることがあります。
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食べ物
最も男子高校生が注意すべき食べ物はインスタント食品です。
手軽で便利なのでつい頼りがちになってしまいますが、インスタント食品にはカルシウムの吸収を阻害するリンがたくさん含まれているのです。身長を伸ばすためには、インスタント食品の摂取は極力控えるようにしましょう。
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睡眠
高校生にもなると、夜型の生活を送る人も増えてきます。
寝る前までゲームやスマホを手放せないなんていうことはありませんか?
脳が刺激された状態では寝つきも良くありませんし、良質な睡眠が確保できません。早い時間に眠れないというときは、ストレッチをして心身をオフモードに切り替えると良いでしょう。
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栄養
「時間がないので朝ごはんは抜き」「お昼はインスタントラーメンで節約」という食生活を送っていませんか?
毎日3食栄養満点の食事を摂るのは大人でも至難の技です。そのため、1食ずつではなく1週間単位の献立で栄養バランスが釣り合うようにすればOK。例えば、「昨日は野菜を食べなかったから今日はサラダを付けよう」という具合に栄養バランスを意識する習慣をつけましょう。
効率的に栄養を摂るには?
忙しい高校生活の中で、効率的に栄養を摂るにはどうしたら良いでしょうか?時間がないからといって食事を抜くなんてもってのほかです。
身長を伸ばすために積極的に摂りたい栄養素
残念ながら、これさえ食べれば身長が伸びるといった完璧な食べ物はありません。
とはいえ骨端線の成長に作用する観点から、
- カルシウム
- マグネシウム
- ビタミンD
- タンパク質
- 亜鉛
を意識して食事に取り入れると効果的です。
男子高校生には手軽なサプリがおすすめ
身長を伸ばすサプリは、成長期に摂取しないと全く意味がありません。
忙しい男子高校生や親御さんにとってサプリは骨や身体をつくる栄養を効率よく補給することができ、成長をサポートする強い味方になることでしょう。
サプリは栄養補助の目的で摂取するもので、薬ではありません。そのため副作用の心配はいりません。ただし即効性はないので、長く継続することが重要になります。身長に効果があると謳うサプリは数多く存在しますが、それぞれ効果や飲み方が違うので以下のリンクを参考に自分に合ったサプリを選んでください。
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